【おせちに詰めるもの】三の重「煮しめ」の詰め方

おせちの重箱は、段ごとに詰めるものが決まっているということをご存知ですか？三の重は煮しめを詰めるのが一般的ですが、煮しめの具材や詰め方は悩むものです。
ここでは、三の重に詰める煮しめの具材や由来、詰め方について解説します。

古来より日本では奇数が縁起が良いとされているので、煮しめの具材の数も奇数にします。使いたい具材の関係上どうしても偶数になってしまう場合は、南天の葉の飾りや絹さやなど、飾りを入れて奇数にしましょう。
具材は、梅にんじん、手綱こんにゃく、れんこん、しいたけ、ごぼう、里芋、たけのこ、くわい、結びこんぶなどが人気です。
煮しめの作り方は地方や家庭ごとに異なるため、味付けもさまざま。その土地の旬の根菜を使った煮物を入れることが一般的なため、筑前煮やうま煮など、お好みの物で問題ありません。

おせちに詰める料理には全て由来や意味がありますが、煮しめの場合は全て一緒に煮るという調理法から「家族が仲良く結ばれる」という意味があります。
煮しめの具材、それぞれの由来や縁起をご紹介しましょう。

縁起のいい赤。咲けば必ず実を結ぶ梅の花。

縁結び。手綱をしっかりもって自身を律するという克己心。

大きな穴が空いていることから、将来の見通しが良くなるという意味。

亀甲に切って亀のように長生きできるよう、長寿祈願の意味。

豊作祈願。地中に深く生えることから、その土地に根を張り家庭の土台がしっかりとするという意味。細く長く生きるための祈願。

親芋に子芋が沢山つくところから、子宝祈願。