暑気払いという言葉を聞いたことがある人でも、意味を聞かれた時に、夏の暑い時期に飲み会をすること、と考えている人が多いようです。確かに暑い季節を元気に過ごせるように仲のいい友人や同僚が集まって飲み会をするのも楽しいですが、実際には少し意味合いが違っています。

1. 暑気払いとは

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暑気払いには、夏は気温が高くなり体に熱がこもりやすくなるので、冷たい食べ物や飲み物を飲んで、体にたまった熱を逃がすという意味があります。暑さを打ち払うという意味から、暑気払いと呼ばれるようになりました。仲間同士で集まる飲み会も確かに暑気払いという意味では共通する部分がありますが、元々はビワや桃の葉を煎じた薬湯を飲み、暑気払いとしていました。
昔は今のようにクーラーなどもないので、健康維持のため、夏バテしないようにという意味合いを込めて暑気払いが行われていたのです。

2. 暑気払いを行うタイミング

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暑気払いをするのは、夏の暑い時期ということから真夏をイメージするかもしれませんが、暑気払いを行うタイミングとしては、6月下旬~9月中旬までとかなり範囲は広くなります。特に何月何日と決まってはおらず、暑い季節に暑気払いを行うのが一般的です。

日を決めるのであれば二十四節気をチェックしてみましょう。6月下旬の夏至、7月初旬の小暑、7月下旬の大暑、8月初旬の立秋、8月下旬の処暑は暑気払いの目安になります。いつ暑気払いを行うかは自由ですが、飲み会などをするなら二十四節気を目安に日程調整するようにしましょう。

3.地域ごとに時期は異なる?

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日本に古くから伝わる四季の風習は、地域による違いがあります。暑気払いの場合は、冷たい食べ物や飲み物というイメージですが、昔はビワの葉を煎じた薬湯を飲んでいたので、冷たい物ではありませんでした。これは漢方に基づいた考え方で、体の熱を取り除く効果があるからという理由です。時代の流れとともに暑気払いに食べたり飲んだりする物も変わりつつあります。

東北地方ではかき氷やそうめんなど、冷たい食べ物を食べるのを暑気払いとしている地域もあります。時期については、だいたい梅雨明け~9月中旬に暑気払いをするところが多いですが、北海道など早くに涼しくなるところは、暑気払いを少し早めに済ませる傾向があります。またその年により冷夏ということもあるので、こういう場合は暑さに関係なく、飲み会をしてストレス解消したり、英気を養ったりします。

4. 暑気払いの案内文

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社会人になると暑気払いに呼ばれる機会が増えます。たまには招待する側の幹事になることもあるかもしれません。そんな時のために暑気払いの案内状の出し方や書き方を覚えておきましょう。

暑気払いの案内状を出すのは、暑気払いを開催する日の少し前です。だいたい梅雨明け~9月中旬まで。地域やその年の気温などで変わることもありますが、暑さが厳しい時期と覚えておきましょう。夏にはお中元を贈ったり、暑中見舞いや残暑見舞いを送ったりします。暑気払いの案内状を出す場合も季節の挨拶を入れます。

内容は暑中見舞いや残暑見舞いと同じで大丈夫です。案内文の構成としては、「暑気払いのお知らせ」や「ご案内」というように、目的が分かるよう最初に趣旨を伝えます。次に時候の挨拶を入れ、暑気払いの内容や、ぜひ参加してくださいなど誘い文句を入れておきます。最後に暑気払いを開催する場所、日時、会費や連絡先などを記入し、出席か欠席かの連絡をしてくれるよう頼んでおきます。

出席か欠席の返事は電話かメールが便利ですので、できるだけ電話やメールで済ませられるようにしておきましょう。返事が必要な場合は、いつまでに返事をしてくださいと期日を書いておくとわかりやすいです。招待者にも色々と都合があるので、案内状は少し早めに出しておきましょう。

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