暑気払いは、夏の暑い時期にカラダに熱がこもらないよう、冷たい食べ物や飲み物を飲んで体温を下げることを意味して、暑気払いに飲んだり食べたりする物には由来があります。

1. 暑気払いの由来

出典:shutterstock

暑気払いの由来は、気温が高くなる夏に体にこもった熱を取り除くために、冷たい食べ物や飲み物を摂ることです。昔はビワや桃の葉を煎じた薬湯を飲み、漢方の視点から体の熱を取り除くようにしていました。また川遊びや行水をするという方法も暑気払いのひとつです。
現在は夏に行う飲み会が暑気払いとなっていますが、冷たいアイスクリームやかき氷、そうめんなどの冷たい物を食べることで暑気払いすることもあります。

特に何かと決まっているわけではありませんが、要は冷たい食べ物や飲み物、体温を下げる効果があるお茶などを飲み、暑さを凌ぐのが暑気払いなのです。暑気払いをするのは、二十四節気に当てはめ、夏至、小暑、土用、大暑、立秋、処暑までとするのが一般的です。6月の梅雨明けから9月中旬までが目安になります。

2. 麦を含んだ食べ物

出典:Pixabay

暑気払いには麦を使った食べ物が選ばれます。麦には体を冷やす作用があることから、漢方では陰の食材として知られています。小麦を使った冷や麦やそうめんは、冷たくして食べるので暑気払いに食べる物としても知られています。

夏の挨拶として、日頃お世話になっている方にお中元を贈ります。お中元にはそうめんや冷麦など夏らしい涼しげな物を選びますが、それには暑気払いの意味もあるのです。冷たいビールを飲むこともありますが、ビールは原料に大麦を使っていて、冷たく冷やして飲むと美味しいことから暑気払いの定番となっています。

3.飲み物で暑気払い

出典:Pixabay

暑気払いは江戸時代から続く、日本の風習です。昔は体を冷やす作用があるビワなどの葉を煎じた薬湯を飲む他にも、川遊びや行水など暑い時期に体を冷やす工夫をしていました。現代ではクーラーという暑さを凌ぐ家電があるものの、暑さが厳しい夏には暑気払いをする方が多いようです。

暑気払いは冷たい飲み物を飲むのが効果的ですが、江戸時代には冷たい甘酒が人気となっていました。冷たい甘酒はさっぱりしてとても美味しいのでぜひ試してみてください。ちなみに甘酒には栄養がたっぷり詰まっているので夏バテ防止効果も期待できます。

それ以外では氷をいれた冷たいお茶やソフトドリンクなども暑気払いにピッタリです。ビールやチューハイ、ハイボールなども冷たく冷やして飲むと美味しいので、暑気払いと称した会社の飲み会では人気です。
お酒もそうですが、冷たいものばかり飲んでいると体が冷え過ぎてしまい、体調を崩すことがあります。暑気払いには有効ですが、飲みすぎにはくれぐれも注意してください。暑い時にあえて温かい飲み物を飲むのもおすすめです。

4.瓜を含んだ食べ物

出典:Pixabay

暑気払いには瓜科の食べ物もよく食べられています。夏の定番となっているスイカは西瓜と書きます。きゅうりは胡瓜、とうがんは冬瓜、ゴーヤは苦瓜、かぼちゃは南瓜と書くように、皆瓜科の食べ物です。
スイカときゅうりは体温を下げる作用と、利尿作用があります。かぼちゃはベータカロテンが豊富で糖質も含んでいるので、夏バテしやすい時期には食べておきたい食材です。冬瓜は冬まで持つという意味もあり、昔から暑気払いの料理に使われてきました。

ゴーヤは独特の苦味がありますが、ビタミンCが豊富なため美容にも健康にも良い食材です。お浸しにしたり炒めても美味しくいただけます。瓜を含んだ食べ物は、栄養が豊富で夏バテ防止にぴったりな食材なので意識して食べるようにしましょう。また冷たい料理だけでなく、温かい料理や飲み物も適度に取り入れ、夏バテしないよう元気に過ごしてください。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連する記事

お正月挨拶「あけましておめでとう」の由来とは?

お正月の挨拶、「あけましておめでとう」の意味や由来、いつまで使える挨拶なのか、などについて知り、日本の伝統的…

やすフォー / 1088 view

お正月の初詣、いつまでにいけばいい?意味や由来まとめ

毎年お正月は欠かさず初詣に行くという方も多いことでしょう。意味や由来、期間や参拝方法などを詳しく学んでから来…

やすフォー / 411 view

楽しみ方徹底マスター!お正月の行事&遊び10

時代の流れとともに西洋化しつつあるといわれている日本伝統のお正月の行事や遊び。それぞれに込められた思いや意味…

やすフォー / 904 view

関連するキーワード