秋分の日はお彼岸にあたります。お彼岸は春にもありますが、秋はなぜおはぎを食べるのでしょうか?お彼岸とおはぎについて詳しく解説します。

1. 秋分の日はいつ?

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今年(2017年)の秋分の日は、9月20日か彼岸入り、9月23日が中日、9月26日が彼岸明けとなります。お彼岸というと秋のイメージですが、実は春にもあって、それぞれに春彼岸、秋彼岸と呼ばれています。春彼岸の中日は春分の日、秋彼岸の中日を秋分の日としており、国民の休日となっています。

ただし春分の日も、秋分の日もその年により日付は変わります。季節により昼の長さと夜の長さが違いますが、春分の日と秋分の日は、昼と夜の長さが同じになる日でもあります。昼間の長さで季節を感じることも多いですが、昼と夜の長さがほぼ同じなのはお彼岸だけです。これは地球が太陽の周りを回っている証拠で、回りながら少しずつズレが生じるので、毎年春分の日と秋分の日が違っているのです。

2.お彼岸の日程

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お彼岸は春と秋に2回あり、その年によりに日にちのズレはありますが、お彼岸の日程は決まっています。秋のお彼岸は、秋分の日を中日としその前後3日間を合わせ、計7日間になります。

お彼岸にはお墓参りをしますが、これも日の長さと関係しています。仏教の考えでは、あの世を彼岸、この世を此岸と呼んでいます。彼岸は西にあり、此岸は東にあるため、昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日は、彼岸と此岸が通じやすく先祖を供養するのに最適な日とされているのです。特に秋の彼岸となる秋分の日は、先祖を敬い偲ぶ日という意味もあるのでお墓参りをします。

3.おはぎを用いる理由

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お彼岸にはおはぎをお供えしますが、なぜおはぎなのでしょうか?ちなみに春のお彼岸にはぼたもちをお供えします。おはぎは小豆で作るあんことお米で作ります。小豆は中国から日本に入っていた食材で、中国では小豆を漢方薬に用いていたため、日本でも健康のために使われていました。

小豆は春に種を蒔き、秋に収穫します。あんこにするには砂糖を入れて甘くしますが、昔は砂糖が高級品だったため気軽に食べられるものではありませんでした。しかし大切な先祖を敬い偲ぶ日となる秋のお彼岸は特別な日でもあるため、奮発して高級品の砂糖を使い、収穫したての小豆と米を使って作れるおはぎがお供えとされたのです。

今では1年中和菓子屋に行けば、おはぎやぼたもちが食べられますが、昔は滅多に口にできない貴重なお菓子でした。甘い物が食べたい時は、サツマイモや水飴、干し柿などを食べていましたが、特別な日となるお彼岸には贅沢をしてご先祖様におはぎをお供えしていたのです。

4.おはぎとぼたもちの違い

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春と秋2回あるお彼岸ですが、春のお彼岸にはぼたもちを、秋のお彼岸にはおはぎをお供えしたり食べたりします。おはぎとぼたもちは、どちらもあんこと米で作りますが、なぜ呼び方が違うのでしょうか。
厳密に言えばおはぎもぼたもちも、同じ材料で作るので同じ食べ物です。ところが実際には見た目も食感も違っています。春のお彼岸にぼたもちをお供えするのは牡丹の花に、秋のお彼岸は萩の花に見立てることからぼたもちとおはぎに分けているという説もあります。

おはぎは粒あん、ぼたもちはこしあんですが、これにも理由があります。小豆は秋に収穫するので、収穫したての秋は小豆の皮も柔らかいため粒あんでも美味しく食べられます。しかし春まで保存しておくと皮が硬くなるので、皮を取りこしあんにするのです。おはぎが粒あん、ぼたもちがこしあんなのには、こういった理由もあるのです。

お彼岸にお供えする場合は春にぼたもち、秋におはぎと決まっていますが、お彼岸以外の季節に和菓子として売られているものは、おはぎと呼ばれるのが一般的です。

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