
知っておきたい!ナイフとフォークの正しい使い方
出典: shutterstock.
洋食のマナーで最も苦労するのがナイフとフォークの使い方です。基本的な持ち方や料理のよって変わる正しい使い方について理解しておきましょう。
洋食のテーブルマナーのメインとなるのが、ナイフとフォークの使い方です。基本的な持ち方や使う順番、料理によって使い分ける方法などを知っておくと安心です。
基本的な持ち方について
テーブルマナー教室では、ナイフとフォークの基本的な使い方を教わることがメインです。
「ステーキならなんとかわかるが、骨付きの魚や皮が剝かれていないバナナやメロンなどのデザートをナイフとフォークを使って、となるとどうしていいかわからなくなる」
という方も多いようです。フォークやスプーンは、鉛筆を握る要領で持ち、ナイフは、人差し指を背に軽くあてて持つのが基本です。
脇が空いて肘が伸びてしまうと、変な力が入るだけでなく見た目も悪くなるので注意が必要です。テーブルの端に手首を軽くあてて、手首から肘までが一直線になるように意識し、手首を使って切ったり刺したりすると美しく見えます。
状況に応じてフォークを持ち替えよう
右利きの方であれば、右手にナイフ、左手にフォークというのが普通です。ステーキを食べる場合は、フォークで肉を押さえて右手のナイフで切ります。
西洋式のマナーでは、そのまま左手のフォークで切り分けた肉を口に運ぶのですが、米国式のマナーでは、肉を切った後に、フォークを左手から右手に持ち替えるのが一般的となっています。
ナイフをプレートの右上に置いて、左手のフォークを右手に持ち替えて食べ終わったら、再び左手にフォークを持ち、右手にナイフを持って肉を切り、その後にナイフを置いて、右手にフォークを持ち替える、という動作を繰り返します。
右利きの人が利き手で食べ物を口にスムーズに運ぶことができるスタイルといえるでしょう。
使う順番について
フォーマルな席で本格的なコース料理を食べるときは、テーブルにずらりとフォークやナイフ、スプーンが並んでいます。慣れない方は、それを見ただけでナイフとフォークを使う順番や使い方を心配してしまい、食事が喉を通らなくなることもあるでしょう。
しかし、マナーの基本はいたって簡単なもので、お皿を挟んで両側に対になるように置かれたナイフやフォークを外側から順番に使うだけです。スプーンは、スープや料理のソース用、デザートなどでしか使用しないため、ナイフの左側や皿の上側にセッティングされることがあります。シェフの創作料理やアラカルト料理など、さまざまなコース料理の場合でも、お店側であらかじめ外側から使うようにセッティングされているので、迷う必要はありません。
メイン料理を食べる場合
コース料理では、前菜、スープ、サラダ、魚を使ったメイン料理、肉を使ったメイン料理、デザート、コーヒーが一般的なコース内容となります。出された料理にセッティングされたカトラリーを順番に使うため、ナイフとフォークの使い方を間違うことはないでしょう。
魚料理の場合は、フォークで中心の骨を押さえて表面の身をナイフで皿の手前や奥の方向に寄せるようにして取り、ナイフを骨の下にくぐらせながら身をはずします。
肉料理の場合は、左端から食べやすい大きさに切り分けて食べます。骨付きの場合は、なるべく骨の近くにナイフを入れて切り離すようにします。食べ始めに全て切り分けてしまうのはマナー違反になるだけでなく、肉が冷めて肉汁が出てしまうので、しないようにしましょう。
デザートを食べる場合
コースの最後を締めくくるデザートには、ケーキやアイスクリームなどのスイーツやフルーツが出されることが多く、フォークやスプーン1本だけでなく、料理と同じようにナイフとフォークを使って食べるものもあります。
三角形のショートケーキは、尖った方から一口ずつ切って食べます。シュークリームは最初に半分に切り分け、端から食べやすい大きさに切って食べます。メロンは、ナイフを使って皮から1、2㎝ほど内側に切り込みをいれて、皮から剥がれたところを食べやすいサイズに切ります。種付きで出された場合は、食べる前に種を全て取り、皿の奥に寄せて置いておくといいでしょう。
洋食のマナーで悩みの種となるナイフとフォークの使い方。実はセッティングされているものを外側から順番に使っていく、というシンプルなルールです。西洋式と米国式の違いによるフォークの持ち替えや料理に合った使い方をマスターすれば、大切なシーンでも恥をかくことはありませんよ。
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