テーブルマナーでナイフとフォークの使い方にはそれほど困ることはありませんが、食事中であることや食事が終わった後を意味する置き方があることを知っているでしょうか。

食事前

本格的なコース料理を提供しているレストランなどでは、ゲストが着席する前にテーブルにナイフとフォーク、スプーンなどがすでにセッティングされています。そのため、自ら置き方に気を配る必要はありません。
前菜2種、スープ、魚介メイン料理、口直しのシャーベットなど、肉類のメイン料理、デザート、コーヒーが順番に出てくるのが一般的となっています。
料理が提供される度に外側から取っていくだけでいいので迷う必要はなく、万が一、間違って使ってもスタッフが新しいカトラリーと交換してくれるため心配はいりません。

皿の右側にナイフが4本、左側に対になるようにフォークが置かれています。外側から順番に使っていくのが基本で、一番右側から前菜用2本、魚介メイン料理用1本、肉類のメイン料理用1本の順に並んでいます。スプーンやバターナイフ、ソース用スプーンやデザート用スプーンが皿の奥に横に並べられていることも多いようです。

食事中

フルコースは、2時間ほどゆっくりと時間をかけながら食事とともに会話を楽しむことを目的としているスタイルです。そのため料理の途中でフォークやナイフを置くこともよくあります。覚えておくべきこととして、食事の途中におけるナイフとフォークの置き方があります。
まだ食事中なので皿をさげないで欲しいという意味で、ナイフとフォークを八の字、いわゆる8時20分の形で置くと会話の途中でも料理をさげられることがありません。ただし、皿に浅く置いてしまうとフォークやナイフが皿から落ちてしまい、逆に深く置くとナイフやフォークの柄の部分がソースなどで汚れてしまうため、適度な深さで置くことが大切です。

カジュアルなレストランでは、カトラリーを料理ごとに使い分けることを省略するため、初めからズラリと並べられていることはありません。ナイフレストと呼ばれるカトラリー置き場にナイフとフォークが1本ずつおいてあり、全ての料理を1種類のみで済ませるようになっています。
一皿の料理を食べ終わるごとにナイフとフォークをナイフレストの上に戻すことがルールとなります。

食後の置き方

食事の途中と同様に食べ終わったときのサインとなるナイフとフォークの置き方があります。英国式や米国式で多少の違いがありますが、ナイフがセットされている右側に寄せて皿の上でナイフとフォークを並べて置きます。ナイフは刃を内側に、フォークは背を下側にして並べて置くと食事が終わったので皿を下げてくださいという意味を表すことができます。
この際、給仕してくれるスタッフへの気遣いとして、フォークやナイフが皿から落ちないようにやや深めに置くこと、ナイフとフォークの間を空け過ぎずに揃えて置くことなどに気を付けるとスマートといえるでしょう。

カジュアルレストランなどでは、ナイフレストを使用して1種類のフォークやナイフで全ての料理を食べることもあります。そのため、誤って皿の上に置きっぱなしにしているとスタッフはそのままの状態で皿を引きます。しかし、次の料理を提供する際に新しいカトラリーをナイフレストにセットしてくれるので焦る必要はありません。

イギリス式とフランス式では異なる?

テーブルマナーはもともと、16世紀頃のフランスに起源をもつといわれています。長年にわたって理論やテクニックをリードしていました。それに対抗してイギリスは独自のテーブルマナーを生み出しため、二国間のテーブルマナーには違いがあります。
ナイフとフォークの置き方については、料理を食べ終わったときに、イギリス式では、ナイフとフォークを縦に並べるのがマナーとなっているのに対し、フランス式では、3時の方向、または右斜め下に柄が向くように置くのがマナーとなっています。

食事中の置き方にも若干違いがありますが、それよりもナイフとフォークの使い方に大きな違いがあります。イギリス式では、フォークの背に料理を乗せて口に運びますが、フランス式でこれをやるとマナー違反となります。
また、イギリス式ではフォークを右手に持ち替えることはタブーとされていますが、フランス式では許容されています。日本人がフォークの背にライスを乗せて食べるマナーは、イギリス式の一部を模倣したものといえるのではないでしょうか。

テーブルマナーではナイフとフォークの使い方については学ぶことが多いものです。特に、食事中や食後であることを意味する置き方については知らないことが多いため、マナーとして知っておくとスマートに食事を楽しむことができます。また、イギリス式、フランス式の違いまで熟知しているとマナー通として自信をもつこともできるでしょう。

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